GALLERY MoMo
両国 / Ryogoku
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2013年 06月 15日
GALLERY MoMo Ryogoku にて5 月18 日(土)から開催しておりました
大坂秩加による個展「S の外的要素たち」が本日、最終日となります。 大坂はかねてより自身で創作した文章と共に作品を制作してきました。 今回の個展では大坂が以前より構想していた展示を形にしました。 個展のタイトルにもなっている「S」とは大坂が創り出した架空の人物、 佐々木志江の頭文字であり、彼女を取り巻く要素を描いています。 13の平面作品、すべてにストーリーがありますが、物語の人物が「S」と 出会った時期はそれぞれ違い、タイムラインはバラバラで年齢も特定でません。 そして、中心人物にも関わらずSから発信されるものは本展には一切ありません。 文章は展示されている作品と同じように配置され、 文章と作品を共に見るのか、作品だけを見るのか 観覧者にその選択を委ねています。 文章だけでは佐々木志江の本質や実像は掴むことはできませんが、 ぼんやりと彼女の輪郭が浮かび上がってくるようです。 また、人は様々な面を持っている一方で、その多様な面を見ず、 一つの視点から見た人物像に囚われているかといことを痛感させられます。 ある人にとっては、佐々木志江は大事な思いやりのある友人、 ある人にとっては、憎たらしいショップ店員、 またある人にとっては彼氏を奪う最低の女… 作品だけを見るとそれぞれの間に関係性は見えてきません。 しかし物語がなくても、色々なことを想像してまう作品は、大坂特有のタッチと 色使いで見るものを引き留め、記憶に残る作品となっています。 この岩場いる人魚のような女性たちは、私たちが本来考える ような人魚とは大いにかけ離れています。まるで、悲劇のヒロインになりたくて、 自らの足に魚やヒトデなどをくっつけているようです。 どこか現代の女性に見られるネガティブな部分を、滑稽で間が抜けているように描くことで そのキャラクターが健気にすら感じられ愛着を感じさせます。 今までは文章を印刷したり、カタログと共に紹介していただけでした。 今回ストーリーは今まで通りすべて大坂が書きましたが、 作品の中の主人公(Sと関係を持つ人物)のイメージに近い 筆跡をもつ人に文字を起こしてもらいました。 作品として展示することを意識し、キャラクターに合った手帳やチラシの裏などに、 それをそれをシルクスクリーンで摺りなおしました。 直筆にしなかったのは、人の筆圧など生々しい感じを抑えたかったためです。 全くつながらないそれぞれの話が、最後に奥の部屋を覗くと 佐々木志江を中心に一気にリンクしてきます。 それぞれの平面作品から違う姿に形を変えた立体作品が 佐々木志江と登場人物たちの親密度を指示します。 木炭で描かれた「Sasaki Shie」の文字から近い人物が 彼女に近い存在を示し、遠くに設置されたものはその関係の遠さを表しています。 どの立体作品がどの平面作品とリンクしているものなのか探すのもまた、 面白く、作品と見る者の距離を縮めます。 この不思議な「S」の外的な要素をお見逃しなく! 本日は午後3時ころから作家在廊予定です。 展覧会名:Sの外的要素たち 作 家 名 :大坂 秩加 (おおさか ちか) 会 期:2013年5月18日(土)- 6月15日(土 会 場:ギャラリーモモ両国 〒130-0014東京都墨田区亀沢1-7-15 営業時間:12:00 - 19:00 日・月曜・祝日休み
by gallerymomo
| 2013-06-15 10:00
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